発酵から考える生活

「発酵」が、私達、生命体にとって重要な生命の営みである事が、なんとなく理解する事ができはじめました。この「発酵」について、本を出版する事で、多くの人に「発酵」の大切さを伝えていきたいと常々考えています。発酵食品といえば、納豆、ヨーグルト、チーズ、キムチ、バター、味噌、糠味噌などが、思い浮かびますが、発酵食品は、皆さんの毎日の食生活にうまく取り入れられておりますでしょうか?「発酵」と「腐敗」は、全くもって別物です。最近は、食品の賞味期限、消費期限ばかりに気をとられ、本来は、きちんと保管していれば腐敗しないようなものにまで、賞味期限、消費期限が記載されるようになりました。「発酵」と「腐敗」は異なるのですから、「発酵」に必要な「善玉菌」が食品にうまく作用していれば、腐敗から自然と免れることができるのですが、最近の食品には、添加物や保存剤といった、食品を無菌状態にして保管するような傾向がありますので、その中で、「腐敗」の原因となる「悪玉菌」の作用をおさえようと、添加物を投入すると、「善玉菌」までも消滅してしまうような無菌状態を作り出す事になり兼ねない現状があります。スーパーに多くの商品が陳列され、私達はお買い物を楽しめるような環境作りが多くの場所で、試みられていますが、一歩立ち止まって考えてみて下さい。見た目や便利さだけに囚われていてはいけません。本来の食品の姿、本来の食品の匂い、本来の食品のあり方について、「発酵」の存在を通して、今一度、皆さんにも興味をもって頂きたいと考えております。「発酵」についての本の出版をいつからか、願う自分の姿に、現代人の姿に危機的なものを何か感じ取っているのであろうかと時々、自身の暮らしぶりを顧みる事があります。何も考えずに使用しているシャンプー、台所用洗剤、化粧品、消毒剤、石鹸、歯磨き粉、洗濯用洗剤などなど、何も躊躇せずに使用していますが、本来ならば必要なものであるのでしょうか?もちろん必要であるから、使用しているのですが、毎日の食品もそうですが、私達の日用品に関しても、今一度、本当に根本的な部分んから、必要性があって使用しているのかどうか考えてみたいと思っています。