自費出版を決め、苦労の末やっと完成本が出来上がって来たときの喜びは、ひとしおでしょう。念願かなったその本を、当初目的の一つであった、親しい人や会社に送ろうとした時の一般的な送り方やマナーとして心掛けておくと良い事項をご紹介します。通常、献本・寄贈という場合、“謹呈のしおり”を付けるのが一般的ですが、個人であれば、その表題として、年上の方に対しては「謹呈」もしくは「献呈」を、同年齢もしくは年下の方であれば「贈呈」が最もふさわしいと言われています。また、学校・図書館等公共機関への献本であれば「寄贈」、関係企業等であれば「贈呈」もしくは「寄贈」などがふさわしいでしょう。そして、表題の下に記載する“送り主”であるご自身の名前の書き方として、「著者 (自身の名前)」あるいは単に名前だけでもいいでしょう。この時の、文字の大きさは、表題より若干小さ目にしておくと良いでしょう。このようにして作ったしおりを、完成本のカバー表紙に数センチ中に挟み込んで、掛けるとように付けます。そのうえで、本を開いたとき最初に現れる「見返し」と本扉の間に「出版上梓文」が書かれた用紙を挟み込みましょう。この出版上梓文には、出版を思い立った動機など簡潔に記載すると良いでしょう。