包装技術が食文化を変えていく

今や食文化は食品包装技術によって変貌を遂げていると言っても過言ではないでしょう。高齢化社会や核家族化の中で女性の社会進出による共働き世帯増加で食品の小分けが求められ、さらに食の安全を揺るがすような事件頻発で、メーカーとしても単に多様な食品に対する包装技術開発ばかりでなく、環境にやさしい高機能化包材開発へとその開発方向性の舵を大きく変えていく社会へとなってきています。 戦後のプラスチックを使った各種包装に合わせた加工技術から生まれたインスタント食品、レトルト食品、冷凍食品、無菌包装食品と挙げればきりがないとまで言えるまでに発展していった食品包装の世界。 OPP袋が出てきたことにより食の鮮度を保つことも可能になりました。中には日本独特の和食に合わせた調味料を生み出し、それが世界に認められ更なる発展の礎ともなってきたのです。包材で例えれば、酸素や水蒸気と言ったガス透過性を抑えたポリセロ(セロファンとポリエチレンを張り合わせたもの)開発で即席ラーメンや粉末上のジュースや調味料出現となり、さらにレロルトパウチという高遮断性の優れものフィルム発明で温めるだけというカレールー出現を促し、従来瓶詰め主流だった飲料水保存をペットボトル出現で大きくその変貌を遂げ、さらにその進化は止まることを知らない状況にまで改良発展が繰り返されてきました。そしてこれからは環境にやさしい包材作りへと更なる進化が求められていると言えるでしょう。

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