麻雀と煙 その1

タバコの歴史を遡ってみると、古代の歴史にまで遡る事ができるようです。その後、15世紀頃の、インディアンが吸っていたタバコの原型ともなるものが、世界的に広まりをみせ、日本では、江戸時代に喫煙の習慣化が広まったようなのです。明治時代になると、日本政府は、タバコによる国の利益を求め、タバコの販売を国営化することで、大きな収入を得ていたようです。そのような国を挙げての、喫煙の推奨もあり、時代が昭和の半ばを迎える頃には、日本人の喫煙率は、なんと8割を占めるような数値であったと考えられています。喫煙による健康被害が、世界的に問題になっている現代では、日本国内のタバコ産業が国営化されいたことはイメージとして、繋がりにくいですが、日本における禁煙の活動が、世界的に遅れをみせていた理由の1つが、タバコ産業が国営され、その経営が繁栄し続けていた背景があるようです。麻雀の対局中に咥えタバコを吹かす雀士たちの姿が、どうしてもイメージとしてかなり強い「麻雀界」においても、最近の競技麻雀のプロたちは、どうやら喫煙から遠ざかっている傾向があるようなのです。現在の競技麻雀において、対局中の喫煙はNGであるという連盟側などの厳しい規律があるようですから、そう考えていくと、飲食店をはじめとする、公共施設での「禁煙化」や「分煙化」は、世の中の流れとしては、妥当な動きなのかもしれませんね。

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